昨年12月に待ちに待った『マンマ・ミーア!』東京公演が再演したが、8か月と言う〝短命〝で本日9月4日、幕を閉じた。
思えば、2002年「スタンディングオベイション」という言葉を知らない四季ファンや観客に僕が四日続けて観劇し、スタンディングオベイションを指導したのは懐かしい。今では「ママ・ミア」の曲がなると自動的に立ってくれるようになったのは嬉しい(カーテンコール一曲目は「ダズ・ユア・マザー・ノウ」。
3・11後、都知事が何でも不謹慎、不謹慎と連呼し、MM!も観客数が8割減。毎回「超満員」だったMM!も2~3割の客入りで、昔の川崎球場のロッテ戦並に観客数は落ち込んだ。夏から7割程度に復帰したが、3・11以前の状態には戻らなかった。
確かに、3・11は大きな観客現象の起因になっているのは否めない。しかし、MM!そのもののクオリティは確かに落ちている。僕は今日で通算26回目のMM!観劇だが、ストーリーは変わらずとも、「台詞」を変えるのはいかがなものか?
それから、男子経験が浅い樋口さんには、やはりドナは10年早いと思う。「ワン・オブ・アス」は歴代ドナよりも素晴らしい歌唱力だが、それ以外は喜怒哀楽は下手だ。ABBAの曲の良さを十分出し切っていない。これでは「カラオケミュージカル」と言われても仕方がない。
樋口さんは劇団四季の〝エース〝なんだから、もう少し『大事に』扱ってほしい。ドナは濱田さんが現在NO1だろうね。
『マンマ・ミーア!』は今日で2263回。名球会の安打記録みたいだね。観客動員数は217万人。僕の高校のクラスメイトはジャスト〝ABBA世代〝だが、一度も観ていない連中ばかりだ。腹が立つ!四季はもう少し、四季ファンだけではなく、観ていない人にどう魅せるか?考える時に来たと思うね。四季オンリーでは無理。
『マンマ・ミーア!』ロンドンのトレイガス氏に昨年「東京で2年は続けたい」と約束したが、結局は一年も続かなかったので「フォローできずにすみません」と半ば「土下座」して謝罪した。四季の社員は僕のこの気持ちはわかってくれるだろうか?
次回は10月23日から京都で開始。四季社員は「2012年7月末まで続けたい」と言っていたが、どうなんだろうか?『濱田さん&阿久津さんコンビ』に頼るしかないだろう。
JTBや近畿日本ツーリストでは『新幹線&ホテル&マンマ・ミーア!プラン』を発売しているので、是非、秋に観に行ってほしい。
今日の千秋楽は実に〝15回〝カーテンコールが起こった。記録だ。こうした光景はもう観れないだろう。
10月23日~京都、来年は北海道で終わりかな?