ケイト・ブッシュの「Running Up That Hill(神秘の丘)」では、TikTokユーザーが自分の好きな「Vecna」の曲で自分をさらけ出していました。今度はABBAの1979年のヒット曲「エンジェルアイズ」で、TikTokユーザーは過去の恋愛を暴露し、忘れていた自分の中のコアな思い出を解き放った。
時々、寂しくなると、座って考えるんだ…。
TikTokkersは、ABBAの「エンジェルアイズ」をスピードアップしたサウンドを使って、テレビ番組から廃盤になったお菓子まで、昔好きだったものについて回想しています。私は時折、古き良き時代を振り返ることを楽しみますが、このTikToksはどちらかというと地味な印象があります。この集団が乗り越えられないものがあることは明らかです。
◆ケイト・ブッシュとは?
16歳の時にピンク・フロイドのデイヴィッド・ギルモアに見出され、1978年に19歳という若さでデビューを果たして以降、現在までに10枚のスタジオアルバムを発表、その全ての作品で独自の世界観を展開し、全世界から圧倒的なリスペクトを受けるケイト・ブッシュ。
英国メディアからは「ロック史上誰よりも大きな影響を与えてきた女性アーティスト」として評され、その長年の功績をたたえ、2013年には大英帝国勲章も受賞する、まさに「音楽史の宝」という名にふさわしい、圧倒的存在感を持つアーティストだ。
そんなケイトの代表曲で、Netflixのドラマシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』のシーズン4で劇中の挿入歌に使用され、自身初の全米シングルチャートのトップ10 (最高位8位) 入りをはたすなど空前のリバイバルヒットとなっている。「Running Up That Hill (神秘の丘)」を収録した1985年発表の5thアルバム『Hounds Of Love (愛のかたち)』は、デビュー作『The Kick Inside (天使と小悪魔)』以来再び全英アルバムチャート1位を記録し、ダブルプラチナムディスクを獲得、全英のみで60万枚、全世界では110万枚のセールスを記録。
エレクトロとアコースティックの絶妙なバランスの上に、ケイトの限りなく美しい歌声が自由自在に行き交う傑作。アルバムからは、「Running Up That Hill」のほか、「Cloudbusting」「Hounds of Love」「The Big Sky」の計4曲がシングルカットされスマッシュヒットを記録した。