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映画監督オル・パーカー『マンマ・ミーア!』フランチャイズ展開の可能性を示唆

映画監督のオル・パーカー(『マンマ・ミーア!2』の監督)が、ミュージカル『マンマ・ミーア!』がフランチャイズに別の映画が登場する可能性を予告した。

フィリダ・ロイド監督による第1作『マンマ・ミーア!(ザ・ムービー)』は、2008年に公開された。その後、2018年にオル・パーカーが監督を務めた続編が『マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー』(通称『マンマ・ミーア!2』)だ。

THRによると、Screen Rantとのインタビューでパーカーは、プロデューサーのジュディ・クレイマーが映画3部作の製作に興味を持っていることを明かした。パーカーは以下のように語っている。「ミュージカルと最初の2作の天才プロデューサーであるジュディ・クレイマーは、常に3部作になることを計画しているんだ。としか言いようがない。1作目は莫大なお金を稼いだが、我々もそれなりに稼いだと思う。3作目を望む声があるのは知っていますし、彼女には計画があることも知っています。素敵なことだと思いませんか?」

映画『マンマ・ミーア!』には、メリル・ストリープ、アマンダ・セイフライド、ピアース・ブロスナン、コリン・ファース、ステラン・スカルスゲールド、ドミニク・クーパー、クリスティン・バランスキーといった第1作の俳優たちに加え、リリー・ジェームズとシェールが新しく出演しています。

しかしここで気になるのが「フランチャイズ」と語っているオル・パーカーの発言!!

皆様は「フランチャイズ」と聞くと、セブンイレブンやローソンなど「コンビニなどの営業権」を連想するでしょう。

セブンイレブンの本部があって、それを使って商売をする権利がある個々のオーナーがいます。

英語でも確かにこの意味はありますが、ビジネス用語・業界用語だといえます。

コンビニを始める人をfranchisee(フランチャイジー・加盟者)と呼びます。

売上の何%といった形で本部にroyalty(ロイヤルティ)を支払うのが一般的です。

ノウハウを提供する本部・主宰者はfranchiser(フランチャイザー)と呼ばれます。

しかしこれらの言葉はあくまで「業界の専門用語」です。

様々な国の外国人に聞いても「フランチャイズ」と言う言葉は、あまり使われないようです。「和製英語」なのでしょう。

franchise(フランチャイズ)は映画、テレビ、ゲームなどの「シリーズ」に近い感覚で使われるケースがあります。

1作品ではなくそのシリーズ全体を指しています。

ただ、そのまま「series(シリーズ)」と同じと考えていいのかといえば少し問題もあります。

「Batman franchise」といえばバットマン、ロビン、ジョーカーといったバットマン作品に登場するキャラクター全般を指します。

「Batman series」といえば一連のシリーズ作品(ある連続する作品群)なので、この場合は大昔にやっていたバットマンTVシリーズを指すように感じるという話です。もしくは人によっては映画のシリーズを思い浮かべるかもしれません。

こう書くとファミコン作品の「スーパーマリオ1.2.3」あたりのシリーズを連想させがちで、それ以外のマリオカートやドクターマリオや映画、アニメなどの派生作品が含まれないように感じられます。

例えばマリオカートとドクターマリオとマリオテニスは(連続する)「シリーズ作品」か?といえば微妙な感じもあり、シリーズは指せる範囲は限定されています。

そこでマリオの「franchise」ということで、マリオのいろんな関連作品を包括することができます。

言葉の定義としては「series(シリーズ)」が指せる範囲は限定されてくるので、全般・全域を指すならば「franchise(フランチャイズ)」を使ったほうがわかりやすいです。

スポーツ関係で「franchise player(フランチャイズプレイヤー)」という用語がまれに聞かれます。

日米に定義に「ズレ」が見られるようでカタカナだと、1チームにずっと在籍する生え抜きの選手を指して使われています。

例えば巨人の阿部慎之助など引退まで巨人一筋でした。

英語だとWikipediaなどを見る限りはチームの中心選手を指し、その選手のおかげで多くの選手を引き寄せてフランチャイズのように影響力を築く人といった意味合いでした。特に1チームに在籍し続けないといけないといった定義が見当たりませんでした。

「メディア・フランチャイズ(media franchise)」という言葉があります。映画、文学作品、テレビ番組、ビデオゲームなどのオリジナルの創作フィクションから複数の派生作品が製作された関連メディアの集合体を表すようです。作品から得られた知的財産は、他の当事者やパートナーにライセンスされ、さらに派生的な作品や商業的な搾取のために、さまざまなメディアにわたって、また、商品化を目的としたさまざまな産業によって利用されることができるとのことです。

ではオル・パーカーが語る「『マンマ・ミーア!』のフランチャイズ化」とは何なのでしょうか?

映画『007』では頻繁に「franchise」 という単語を目にすることがあります。日本語にもなっている「フランチャイズ」ですが、意味的には(日本語的には)映画の場合「シリーズ」という意味で使っているらしいのです。

「series」と比較すると「franchise」はさらに上位に位置づけられる全体的な枠組みを指すようですが、日本語ではとりあえず「シリーズ」と訳しても大きな問題はなさそうに感じられます。

改めて英和辞典で「franchise」とひくと「特定の会社などに与えられる特権、免許」「特定地区での専売権」「参政権,選挙権」「野球の本拠地占有権,球団所有権」といった難しい言葉が並んでいます。

しかし、多くの英語辞書には掲載されていないのが現状です。

実は「シリーズ」と言う意味も曖昧模糊なのです。

我々は「フランチャイズ」や「シリーズ」という言葉の定義を知らないで使っていることが判明しましたね。

著作権の所有者がキャラクター等を商標登録あるいは使用認可していない場合は「series」を「franchise」と呼ぶことはできないのは確からしいようですが。

ひとまずオル・パーカーのいうところの「『マンマ・ミーア!』フランチャイズ展開」を期待しましょう!

*参考資料

・上級英語への道 辞書に載っていない franchise 「(映画などの)シリーズ」

・ネイティブと英語について話したこと

https://www.cinemaexpress.com/english/news/2022/dec/19/filmmaker-ol-parker-teases-possibility-of-expanding-mamma-mia-film-franchise-37876.html


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