女性陣が再会で楽しんでいる最中、3人の男がやってくる。一人は、ハリー・ブライト。イギリスの銀行員だ。何やら怪しげなオーラが…。一人はビル・オースティン。オーストラリアの探検家だ。服は冒険家そのものだ。最後の一人はサム・カーマイケルだ。建築家だ。やたらホテルの出来栄えに感動している。自分がデザインしたものだと言うのだ。全く繋がりのない3名の男性。自己紹介している間に“21年ぶり”と言う数字に共通点を見出す。一体、これは偶然なのか?それとも…。そんな時、ソフィが3人の男性を出迎える。3人の名前を聞いて、ソフィは慌てふためる。その3人こそ、ソフィが出した手紙の招待客だった。ハリーはホテル内でかつて自分が使っていたギターを見つける。自分とドナの名前がギターに刻み込まれていると言うのだ。3人の男性の中で特にサムはこれが実は巧妙に仕組まれたのではないかと動揺しだす…。そんな時、ハリーがギターで「サンキュー・フォー・ザ・ミュージック」を演奏しだす。サムは何とか帰ろうと時刻表を見るが、既に帰る船も飛行機もない。戸惑うサムをハリー、ビル、そしてソフィが温かく見守り、4人で一緒に歌う。
<ツウの観方>
・サムの職業、ハリーの職業、ビルの職業は何か?
・ビルが何かしだすが、何をしだすのか?
・ハリーは「何」を見つけたのか?
・ハリーが見つけたモノに書いてあった名前は「誰」と「誰」の名か?
・最初に歌いだしたのは誰か?
・歌っている最中「一人だけ」違うことをしている人がいるが誰か?
・何に「ありがとう」と言っているのか?
劇団四季『マンマ・ミーア!』再演記念③「サンキュー・フォー・ザ・ミュージック」
https://www.youtube.com/watch?v=lWXkxmjlqTw
https://www.youtube.com/watch?v=Mj06SgTgWWs
<HARRY>
Thank you for the music
The songs I’m singing
Thanks for all the joy
They’re bringing
Who can live without it
I ask in all honesty
What would life be
<HARRY / SOPHIE>
Without a song or a dance what are we?
So I say thank you for the music
For giving it to me
<SOPHIE>
Mother says I was
A dancer before I could walk
She says I began
To sing long before I could talk
And I’ve often wondered
How did it all start?
Who found out that nothing
Can capture a heart
Like a melody can?
Well who ever it was, I’m a fan
<SOPHIE / HARRY>
So I say
Thank you for the music
The songs I’m singing
Thanks for all the joy
They’re bringing
Who can live without it
I ask in all honesty
What would life be
Without a song or a dance what are we?
So I say thank you for the music
For giving it to me
<SOPHIE>
I’ve been so lucky
I am the girl with golden hair
I wanna sing it out to everybody
What a joy
What a life
What a chance
<SOPHIE / HARRY / BILL>
Thank you for the music
The songs I’m singing
Thanks for all the joy
They’re bringing
Who can live without it
I ask in all honesty
What would life be
Without a song or a dance what are we?
<SOPHIE / HARRY / BILL / SAM>
So I say thank you for the music
For giving it to me
So I say thank you for the music
<SOPHIE>
For giving it to me
☆ABBA「サンキュー・フォー・ザ・ミュージック」トリビア☆
今やABBAの代名詞ともなった名曲中の名曲。当時からファンの間でも絶大な支持を集めていた作品だったが、残念ながら一部の地域を除いてはシングル・カットされなかった。
この曲を書くにあたり、ベニーが目指したのは、誰もが一緒になって口ずさめるような楽曲。特に意識したのは、戦前のミュージック・ホールやイギリスのパブで歌われる娯楽歌だった。酔って機嫌の良くなった観衆がビールを片手に大声で口ずさむ…マレーネ・デートリッヒの世界だ。
当初レコーディングされたヴァージョンではキャバレー・スタイルのリズミカルなアレンジが特徴だった。しかしどうもこれだとアルバムの中で浮いてしまうと判断。最終的にはオーソドックスなポップ・バラードとして仕上げられた。アグネタのピュアで後半にかけてパワフルになっていくヴォーカルは魅力的だ。映画『ABBA・ザ・ムービー』ではエンディング・テーマとしても使われている。
当時「サンキュー・フォー・ザ・ミュージック」がシングル・カットされたのはベルギーや南アフリカ、西ドイツなど一部の地域のみ。ベルギーでナンバー・ワンを記録したほか、南アフリカで2位、オランダで4位、ジンバブエで5位をマーク。また、1983年にリリースされた同名ベスト盤からのシングルとしてイギリスでも発売され、7年も前に作られた楽曲であるにも関わらず最高33位にランクされた。
アルバムのリリース時から非常に人気が高く、あのカーペンターズのカレンもテレビ番組のライヴでカバーしており、スタジオ・レコーディングする寸前に「やっぱり歌えないわ」と諦めたそう。その他、世界中のアーティストがレコーディングやライヴで歌っており、「ダンシング・クイーン」と並んで最も多くカバーされたABBAの作品だろう。
劇団四季『マンマ・ミーア!』再演記念③「サンキュー・フォー・ザ・ミュージック」(ABBA版)
https://www.youtube.com/watch?v=0dcbw4IEY5w
https://www.youtube.com/watch?v=Jg6UIb7ef8I
(1978年秋、TBS『ABBA・スペシャル』)