今回ABBA40周年に際し、ファン投票を行い、実に36000人の応募があったそうだ。しかし「何か意図的」なモノを感じたのは筆者だけだろうか?これは長年の『ABBAファンの怒りの結果』でもあることを主催者はよく読み取って欲しい。そもそもABBAは40年に渡り、さんざんけなされ、評論家も大した勉強もせずに、ABBAを罵倒し、メディアもそうした評論家に何の疑いもなく起用した。未だに『真実のABBA』を語れる人は音楽業界には「皆無」だと思われる。
ABBAが調子のいい時はその波に乗り、調子が悪いと離れていく。それが音楽界の習いなのだろうか?筆者は高校生の頃から業界の体制に大きな不信を抱いてきた。
1983年ABBAが活動を停止し、ディスコメイトレコード社が倒産し、一時全くABBAの情報が日本に流れて来なくなった。時代は今のようにネットがない時代。『真面目なファン』は「自腹」で航空チケットをとり、ホテルをとり、海外でABBAの動向、ミュージカル『CHESS』を観劇をしてきた。音楽業界関係者は1983年のABBA活動以来、全くABBAのことを勉強せずに、海外に取材も観劇も行かず、1992年『ABBA GOLD』の発売で世界的なABBAブームが起こり、1999年にロンドンで『マンマ・ミーア!』が始まり、再度ブームになった時も、観ていないABBAの実情をまるで観てきたかのように書いたのはプロとして大きな恥だと思う。観ていないモノの感想をよく書けるな、とファンは怒り心頭だった。だが所詮ファンは単なる庶民。「大きな勢力」には勝てっこない・・・。その結果が今回の『日本の投票』に現れた。以前、阪神タイガースの選手が全員オールスター1位になったような「意図的な行為」はあったことを本当のABBAファンならば読み解いているだろう。
レコード会社が偉いとか、評論家が凄いとか、メディアには逆らわない方がいいとか。そうした陳腐な争いはもうやめたいものだ。ファンがいるからこそ、彼らの職業も成り立つし、給与も貰えるのだ。その点を業界関係者は今回の投票を見て、今一度考えてほしい。と筆者が頼んでもまあ、無理と言うことか。
とにかく今年はABBAメジャーデビュー40周年!ミュージカル『マンマ・ミーア!』15周年、『CHESS IN CONCERT』30周年の記念すべき年。皆で仲良くお祝いしましょう!