ウォルターとフレディは、これから始まる選手権のテレビ放送の確認をしている。試合が始まる。アナトリーは先に1勝したものの、2戦目を落としたところから集中できないようだ。彼は、かつてのライバルのフレディが来ているために落ち着かないとフローレンスに告げる。フローレンスは、フレディがここバンコクに来ているのはお金のためであって、自分たちの人生を邪魔するためではないと安心させる。だが、さらに不安にさせるニュースが入る。アナトリーの妻、スヴェトラーナがバンコクに来るというのだ。二人の関係に初めて不穏の種が蒔かれた。
☆『CHESS』は「監督」によって内容が多少変わります。ここでは既に試合が始まったことで設定しましたが、中には試合が始まる前に「ユー・アンド・アイ」を歌わせる監督も居ます。この辺は筆者の推測です。曲の入れ替えは「監督次第」です。あしからず。
☆「ユー・アンド・アイ」は当初、第二幕の一番最後に歌う曲でしたが、近年、第二幕の最初(ワン・ナイト・イン・バンコクの後)と、一番最後に歌うパターンが増えて来ました。「曲名」は同じでも、歌詞の内容は違います。
https://www.youtube.com/watch?v=t8lXvOYg-6k
https://www.youtube.com/watch?v=-HoeNeRGJpM
<ユー・アンド・アイ/YOU AND I>
[フローレンス]
あまりにもありふれたシーン
[アナトリー]
いつも間にか二人にやってきた人生
[デュエット]
可能な限り、本来そうであるように二人の愛は強い
[アナトリー]
ほかのものには替えられなかった
[フローレンス]
でも、すべてが変わってしまった
[アナトリー]
邪魔する者は誰もいない
[デュエット]
まだこんなにも愛している
これからもきっと
一日一日を乗り切っていけるはず
間違いなんて起こるわけない
今後もずっと二人で作り上げていくんだから
[アナトリー]
元に戻ることはない
ゆっくりとゆっくりと、これから起こることから学びながら
[フローレンス]
二人のこの心地よい居場所の為ならどんな犠牲も払っても構わない
でもあまり思い上がったりはしちゃだめね
[デュエット]
真実がどこにあるのかなんてわからない
嘘だってきっとあるのだから
[フローレンス]
私達はこの道をずっと一緒に進んできた
これからも、今までと同じように進んでいくわ
[アナトリー]
あなた……
[フローレンス]
あなた…
[デュエット]
そして私、
今まで、心が求めるままにやってきた
これからもこの愛は続き、きっとうまくいくはず
[FLORENCE]
This is an all too familiar scene.
[ANATOLY]
Life imperceptibly coming between.
[BOTH]
Those whose love is as strong as it could or should be.
[ANATOLY]
Nothing has altered —
[FLORENCE ]
— Yet everything’s changed.
[ANATOLY]
No one stands still —
[BOTH]
Still I love you completely
And hope I always will.
Each day we get through
Means one less mistake
Left for the making.
[ANATOLY]
And there’s no return
As we slowly learn
Of the chances we’re taking.
[FLORENCE ]:
I’d give the world
To stay just as we are–
It’s better by far
Not to be too wise
[BOTH]
Not to realize
Where there’s truth
There will be lies.
[FLORENCE ]
You and I,
We’ve seen it all–
Been down this road before,
Yet we go on believing.
[ANATOLY]
You–
[FLORENCE ]
You–
[BOTH]
And I,
We’ve seen it all–
Chasing our hearts’ desire,
Yet I still think I’m certain
This time it will be
My happy ending.