3月28日(土)の名古屋での開幕に向けて、四季劇場センターでは稽古が順調に進んでいる。
開幕まであと10日。『マンマ・ミーア!』の演出スーパーバイザーであり、2002年の初演よりロージー役を演じている青山弥生(以下、敬称略)と2006年よりハリー役を演じてきた味方隆司が厳しくも丁寧に稽古を進めている!
テーブルを囲んで台本を読み進める「テーブル稽古」や大まかな動きをつけながらの「荒立ち稽古」を経て、現在は大きな稽古場へ移動。本番同様に床を傾斜させての稽古が行われている。
傾斜角度は約3度。たかが3度と思われるかもしれないが、実際は肉体に相当な負担がかかる角度。俳優陣はまず、この傾斜感覚を身体に染み込ませなくてはならない。初めて傾斜のある床に立ち、休憩中は「足がパンパンになりそう」と話しながらマッサージをする姿も。一歩間違えれば怪我につながるので、身体のケアも怠らない。
『マンマ・ミーア!』は全てABBAの楽曲で構成されているのは周知の通り。コーラスはとても重要でABBA楽曲のニュアンスを身に付けなければならない。傾斜での稽古と並行し、コーラス稽古も毎日のように行われている。
コーラスの指導をするのは『マンマ・ミーア!』経験者で『マンマ・ミーア!』のみならず他作品のカンパニーでも音楽担当を務めている、小島由夏。この作品ならではの歌い方のニュアンスを指導する。
実はシーンに出ていない時も休む暇なく、舞台袖の「コーラスブース」で歌っている。
さあ、名古屋公演まであと10日!乞う、ご期待!
尚、今公演で〝初〟の試みとなる「レイブバンド」。俳優陣がつけてみた。
5月30日(土)13時の特別カーテンコール公演で、ぜひ盛り上がりましょう!
*写真、記事情報提供:劇団四季