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劇団四季 マンマ・ミーア! WATERLOO RADIO

劇団四季『マンマ・ミーア!』千秋楽!これで観納め!?

劇団四季『マンマ・ミーア!』が10月23日日曜日13時~の公演で千秋楽を迎えた。

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四季劇場・秋では3度目の公演。この日は“最後?”ということもあって『マンマ・ミーア!』の熱狂的ファンが会場を埋め尽くし、熱気ムンムンの中、上演された。

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「もうこれで観納め?」と危惧する観客も多数おり「ドナやソフィの一挙手一投足を見逃してはいけない!」と、いつもとは違い、上演に食いつく観客が多く目立った。劇中の「ダンシング・クイーン」の歌の場面では“手拍子”が起こり、会場はノリノリだった。この熱狂ぶりはさらに「ダズ・ユア・マザー・ノウ」の場面でも観られ、山本ペッパーがいつもより多く足を広げてジャンプする場面でも大きな拍手が起こり、俳優陣のテンションも高まっていた。

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浅利代表劇団四季退団後の『マンマ・ミーア!』では「かつての台本にないセリフ」が稀にある。アドリブなのか?それとも事前に監督と打ち合わせているのかは定かではないが、毎回、同じアドリブ?が観られるわけではない。「劇団四季ではアドリブは絶対に認めない!」というルールが浅利代表退団後は可能になったのだろうか?これが“俳優独自の判断”だとしたら、とても場を和ます“アドリブ”になっていることには間違いない。

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劇中の“思わぬ拍手”“かぶりつく観客”で“動揺した俳優?”もおり、セリフを言い忘れて「あっ(しまった)」という声が思わず聞こえてしまう場面もあった。誰がそうなったのかは敢えて言わない。あれだけ練習に練習を重ねてもセリフを忘れてしまうことは過去も稀にあったが、この日の上演では何度もセリフを飛ばす場面が観られた。“久々の観客の過熱・熱狂”ぶりで俳優も舞い上がってしまったのだろうか?まあベテランの場合は、セリフを忘れても“アドリブ”でうまく対応していたようだが。

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筆者のレビューを光川ドナが見たのか見なかったのかわからないが、ドナが「ワン・オブ・アス」を歌う場面では2002年12月の初演以来“一度も観られない光景”が“初めて”観られた箇所があった。光川ドナは、まず「大きなため息」を尽き、悲壮感に浸りながら「ワン・オブ・アス」を歌い始めたのだ。筆者は初代保坂ドナより「ワン・オブ・アス」があの場面でどうして挿入されているのか?もっとドナは理解し、想像し、演じるべきだと、歴代のドナ役には何度も直接アドバイスしたり、またレビューでも書いてきたが、なかなか“浅利演出”を目の当たりにして替えようと勇気あるドナは居なかったが、今回、14年目にして“初めて”悲壮感らしきものを感じた。だがまだまだ完ぺきではない。この後のサムとの「エス・オー・エス」では、あんなに悲壮感を持って、デュエットしているのに、どうしてその前の「ワン・オブ・アス」は悲壮感が出ないのか?いつも不思議に思っていた。しかし14年目の千秋楽で“初めて”観ることができた。とてもいい場面だったと思う。

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この日、俳優陣達はいつも以上に“力が入”り、観客に大サービスする場面も多く観られた。とりわけ「ザ・ウイナー」はいつにもなく喜怒哀楽が激しく、逆に観ていた観客が驚いて(ビックリ仰天して)身を引く光景も観られた。光川ドナ“渾身のセリフと演技”であった。

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「スーパー・トゥルーパー」は過去の“ドナ&ザ・ダイナモス”の中では今の3人組がベスト、“最高”だと思う。冒頭のアカペラの場面で思わず“夢心地”になってしまう観客も多いだろう。日本の『マンマ・ミーア!』ファンの中ではこの場面、つまり「スーパー・トゥルーパー」のシーンが一番好きだと語る人が多い。まるで“本物のコンサート”を観ている錯覚に陥るのかもしれない。

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この日の『マンマ・ミーア!』は観客が俳優陣のパワーの源になっていたような気がする。海外ではどうかというと、例えば「ダズ・ユア・マザー・ノウ」や「ダンシング・クイーン」の場面で観客数名が急に立ち上がったり、指笛を拭いたりすることが多々ある。また劇中突然“スタンディング・オベイション”する観客もいる。だが日本人はおとなしいのか?礼儀正しいのか?そのようなことはない。

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上演後最後に“スタンディング・オベイション”するのは周知の通り、筆者が「『マンマ・ミーア』のインストゥルメンタルが鳴り始めたら立つ」ことを日本で作り上げた。2002年時の『マンマ・ミーア!』日本公演では、なかなか“ステンディング・オベイション”してくれる観客がおらず、筆者は会社を休み、4日続けて、『マンマ・ミーア!』を観劇し、毎回、筆者が最初に立ち、後ろを振り返り、指揮者のように観客全員を立たせた。この『マンマ・ミーア!』名物の“ステンディング・オベイション”が筆者無しで定着するまで二年、かかった。今では筆者がいなくても大丈夫だが、俳優陣は言う。「今日は“ステンディング・オベイション”がバラバラではなく、すんなりいっていたのは、やっぱりAさん(筆者の事)が来ていたからですね」と毎回バレテしまった。しかし残念がららここ数年は保坂ドナ、濱田ドナ、樋口ドナの相次ぐ劇団四季退団で“カーテンコール”の数も多くて5回、平均3回くらいであったが、この日は“9回”あり、久々に“俳優陣と観客の一体化”を感じた。大変素晴らしい千秋楽だったと思う。

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千秋楽。いつもであれば、ドナが観客に一言、二言しゃべり、感謝の意を唱える。しかしなぜかこの日は何もなかった。観客も「あれ?おかしいね。千秋楽の言葉がないね」と不思議がっていた。これはどう解釈したらよいのだろうか?

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『マンマ・ミーア!』はこれで日本では観納め?それとも、いつの日かまた『マンマ・ミーア!』の再演はある?のか??

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筆者は毎回千秋楽を観てきたが、千秋楽の挨拶がなかったのは“初めて”のことである。果たして真相は如何に!?

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この件を劇団四季に取材したところ「まだ未定(決まっていない)」とのことであった。

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ロンドン(イギリス)、ブロードウエイ(アメリカ)に継いで“3番目の上演回数”を誇る劇団四季。このままフェイドアウトせずに、またいつの日か必ず復活してほしい!筆者をはじめとして、日本の多くの『マンマ・ミーア!』ファンの願いである。

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劇団四季『マンマ・ミーア!』四季劇場・秋サード公演はこうして幕を閉じた。

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