もしABBAのこれまでのアルバムがそれぞれ、一つの素晴らしいシングルで評価されていたとするなら、このグループはこの3番目の、グループ名を名前につけたこのアルバムに十分、準備できていたでしょう。「SOS」と「マンマ・ミーア」はこのアルバムの時代に左右されない定番曲です。そして一方で、「アイ・ドゥ・アイ・ドゥ」はオーストラリアとニュージーランドの音楽チャートのトップに上り詰めるほどの影響力がありました。クラシック音楽やレゲエ音楽に傾倒した「インテルメッツォ・ナンバー・ワン」や「トロピカル・ラヴランド」で、ABBAは自分たちのアーティストとして成長を見せる一方で、それらは時代に左右されないヒット曲となりました。