さあ、いよいよあと2日!劇団四季『マンマ・ミーア!』発進!!しますように・・・
本日は「チキチータ」です。
ターニャとロージーは部屋に着く。部屋はツインルームだと思っていたが、ベッドは1つしかない。ベッドの傍らには空気マットが置いてある。ロージーはすかさずコインを投げ、ベッドの使用権を獲得する。空気マットに寝ることになったターニャは嫌々空気マットを膨らますが、なかなかうまくいかない。美魔女のターニャは、ロージーがどんな服を持っていたか気になる。ロージーが何気にベッドの下を見ると、トランクが置いてあった。興味本位にそのトランクを開けると、なんと、当時、3人が来ていた衣装やポスターが入っていたではないか!すっかり舞い上がったターニャとロージーの前に、慌てふためいたドナが現れる。ソフィの父親候補3名が現れたと言うのだ。本命はサムだと聞いていた二人だが、あの当時、ドナはサムに振られ、他にも多くの男性と寝ていたことを知り、ターニャもロージーも驚嘆する。だが、ドナはそれどころではないと心が落ち着かない。ついには気分はすっかり“落ち込みモード”に。ドナはロージーのベッドで寝転んでしまい、いじけ出す。そんなドナを励ますために、ターニャとロージーは「チキチータ」を歌い、ドナを励まそうとするが……。
<ツウの観方>
・ロージーとターニャがポスターを観て、ハシャいでいた時、ドナはどんな行動をとるか?
・ドナは何にショックを受けてしまったのか?
・ドナの言葉を聞いて、即、ロージーやターニャがとった行動は?
・ロージーやターニャはドナを励ますために、歌いだす曲は?
・その時のドナの様子は?
・ロージーやターニャはドナを励ますために、歌いながら何をするのか?
<ロージー>
チキチータどうしたの?
<ターニャ>
暗い目をしてる
<ロージー/ターニャ>
悲しいのねあの子の結婚が
<ターニャ>
かくしてもだめなの
<ロージー>
助けてあげたいわ
<ターニャ>
一緒に苦しみ分かち合いたいの
<ロージー/ターニャ>
チキチータ お願いよ
ここにきて泣いて
さぁひとつにして 三人の心を
苦しみをかくすの
いつも強いあなた
でもお願い この手の中に
<コーラス>
苦しみをかくすの
強いあなた
<ロージー/ターニャ>
チキチータ いつもそう
悲しみは 生まれては消えるの
だから歌おう 新しい
気持ちで この歌
<コーラス>
悲しみは生まれて
消えるの
いつかは癒せる
その胸の傷は
<ロージー/ターニャ>
チキチータ 見てごらん
光が差してくる.
歌おうよ 歓びに満ち
私たちの この歌 チキチータ
<コーラス>
歌いましよう
一緒にこの歌
歓びに満ちて
みんなのこの歌
<ドナ>
歌おう 想い出の この歌
ROSIE
Chiquitita, tell me what’s wrong
TANYA
I have never seen such sorrow
ROSIE & TANYA
In your eyes
and the wedding is tomorrow
TANYA
How I hate to see you like this
ROSIE
There is no way you can deny it
TANYA
I can see
That you’re oh so sad, so quiet
ROSIE & TANYA
Chiquitita, tell me the truth
I’m a shoulder you can cry on
Your best friend
I’m the one you must rely on
You were always sure of yourself
Now I see
You’ve broken a feather
I hope
We can patch it up together
Chiquitita
You and I know
How the heartaches come and they go
And the scars they’re leavin’
You’ll be dancin’ once again
And the pain will end
You will have no time for grievin’
Chiquitita
You and I cry
But the sun is still in the sky
And shining above you
Let me hear you sing once more
Like you did before
Sing a new song
Chiquitita
DONNA
Try once more like you did before
Sing a new song
Chiquitita
★キャラクター
◆ドナ・シェリダン
本作の主人公。シングルマザー。一人娘のソフィを育てながら、ギリシャのエーゲ海に浮かぶ小さな島で「サマー・ナイト・シティ・タヴェルナ」という島唯一のホテルを女手一つで切り盛りする。かつては、「ドナ&ザ・ダイナモス」という人気ロックバンドのリードヴォーカルとして多くの男性を虜にした。
◆ソフィ・シェリダン
20歳になるドナの一人娘。母を手伝いながら、島を訪れたスカイという若者と婚約、結婚式を挙げようとしている。素直で明るい性格。父親不在の環境で育ったこともあり、人一倍幸せな家庭への願望が強い。結婚式に父を呼ぼうと画策したことが、ドラマの発端となる。
◆ターニャ
ドナの旧友で、「ドナ&ザ・ダイナモス」のメンバー。スタイル抜群でお金が大好き。色香を武器に、資産家と結婚しては離婚を繰り返すという奔放な女性だが、ドナとロージーとの女の友情には厚い一面も。
◆ロージー
ターニャと同じく、「ドナ&ザ・ダイナモス」のメンバー。ターニャとは対照的に派手で女性的なアピールを好まず、「結婚なんてする気がしれない」と独身を貫く。だが、内面では、理想の男性を待ち続ける女性らしいチャーミングさも併せ持つ。
◆サム・カーマイケル
建築士で、「サマー・ナイト・シティ・タヴェルナ」を建設した男性。かつて島を訪れドナと恋に落ちるが、帰国とともに二人の物語は終わりを告げた。現在は、二児の父。
◆ハリー・ブライト
ロンドンのエリート銀行員で、パリに留学中にドナと知り合い恋に落ちる。文化的生活を好み、歌を愛する。既婚だが子どもはいない。
◆ビル・オースティン
作家。旅の途中に立ち寄った島で、ドナと出会う。世界中を旅する渡り鳥のような生活のため、結婚という選択肢を意図的に避けている。
◆スカイ
証券取引所で働いていたビジネスマンだったが、都会での生活に疲れ、エーゲ海の小島へとやってきた青年。ソフィと恋仲になり、結婚することになる。ソフィを深く愛しており、若者らしく生真面目で潔癖な結婚観の持ち主。
*イラスト提供:劇団四季
★なおチケットは
8月23日日曜日公演分まで発売されております。是非チケットをゲットして会場でお会いしましょう!
https://www.shiki.jp/stage_schedule/?aj=0&rid=0050&ggc=0918#202007
★KAAT神奈川へのアクセスは以下のとおりです。
https://www.shiki.jp/theatres/0918/
Chiquitita, tell me what’s wrong
You’re enchained by
your own sorrow
In your eyes
There is no hope
for tomorrow
How I hate to
see you like this
There is no way
you can deny it
I can see
that you’re
oh so sad, so quiet
Chiquitita, tell me the truth
I’m a shoulder
you can cry on
Your best friend
I’m the one
you must rely on
You were always
sure of yourself
Now l see you’ve
broken a feather
I hope
we can patch it up
together
Chiquitita
You and I know
how the heartaches
come and they go
and the scars
they’re leavin’
You’ll be dancin’
once again
And the pain will end
You will have
no time for grievin’
Chiquitita
You and I cry
but the sun
is still in the sky
and shining above you
Let me hear you
sing once more
like you did before
Sing a new song
Chiquitita
Try once more
Like you did before
Sing a new song
Chiquitita
(Even though you cry the sun is shining
in the sky so let me hear you sing
some more the way you
used to do before)
So the walls
came tumblin’ down
And your love’s
a blown out candle
All is gone
and it seems
too hard to handle
Chiquitita
tell me the truth
There is no way
you can deny it
I see
that you’re
oh so sad, so quiet
Chiquitita
You and I know
how the heartaches
come and they go
and the scars
they’re leavin’
You’ll be dancin’
once again
And the pain will end
You will have
no time for grievin’
(You and I we know how all the heartaches
come and go and
you’ll be dancing once again
and all the pain
you take will end)
Chiquitita
You and I cry
but the sun
is still in the sky
and shining above you
Let me hear you
sing once more
like you did before
Sing a new song
Chiquitita
Try once more
Like you did before
Sing a new song
Chiquitita
(Even though you cry the sun is shining
in the sky so let me hear you sing
some more the way you
used to do before)
Try once more
Like you did before
Sing a new song
Chiquitita
「チキチータ」(筆者訳)
チキチータ どうしたのか話して
あなたは悲しみに縛られている
あなたの瞳に 明日への希望はない
そんなあなたを見るのは 嫌だわ
わたしに話すしかないじゃないの
私には分る あなたが悲しみに沈んでいるのが
チキチータ 本当のことを話してよ
私の肩にもたれて 泣いていいのよ
私はあなたの親友よ 頼ってよ
あなたはいつでも しっかりしてた
今は 羽毛のように 傷ついている
私たちはその傷を 直せると思うわ
*チキチータ あなたも私も
どうやって
心の痛みが訪れ 去るかを知っている
そして その傷跡が 消えるのかも
あなたも また踊れるようになるわ
苦しみは終わり もう悩むことなどないわ
**チキチータ あなたと私は泣く
でも 空には まだ太陽が輝いている
あなたの歌を もう一度 聞かせて 以前のように
新しい歌を チキチータ
***もう一度歌って 以前のように
新しい歌を チキチータ
壁は崩れ落ち
あなたの愛の灯は消えた
すべては終わり どうしたらいいか分らない
チキチータ 本当のことを話して
私に話すしかないじゃないの
私には分る あなたが悲しみに沈んでいるのが
*くり返し
**くり返し
***くり返し
★解説(筆者著書『ABBAザ・ディスコグラフィ』より)Recording commenced 14 December 1978.
日本では2001年1月~3月期のドラマ『ストロベリー・オン・ザ・ショートケーキ(タッキー、深キョン主演)』の主題歌として使用され、日本におけるABBA・リバイバル・ブームのきっかけを作ったことでも知られる名曲。実に世界18カ国以上でナンバー・ワンを記録し、「ダンシング・クイーン」「テイク・ア・チャンス」などと並ぶABBAの代表曲として親しまれている。スパニッシュ・ギターを使った牧歌的で哀愁溢れるサウンドとメロディ、アグネタとフリーダの伸びのある歌声には脱帽!
当時はディスコナンバーが世界を一世風靡し、ハードロック全盛時代でもあった時に「チキチータ」はそれらの楽曲に負けることなく、力強く、その存在意義を世界に知らしめた。ベニーは「確かに『チキチータ』は(当時の)ポップ・グループの歌うような作品ではない。でも、自分が良いと感じる音楽にはこだわるべきだ。自分が良いと思う歌を、それが時代遅れだからという理由で投げ捨ててしまってはいけないんだよ」と語っている。
ちなみに、本作はユニセフの“チャリティー・ソング”としてプレゼントされ、79年1月9日に行われた『チャリティー・コンサート』で初お披露目された。世界中に放映されたので、ご覧になった方もおられるだろう。当日はロッド・スチュワートやドナ・サマー、ビージーズ、エルトン・ジョンなどが出演し、ABBAは“欧州から唯一”のアーティストとして参加。「『チキチータ』は場違いだよね」と言っていた輩も居たが、国際児童年の提供曲としては、まさにピッタリの曲だったと思う。ベニーは「アメリカ的な音楽とは全く相容れない曲だからね」と語っている。ビヨルンは「とても誇らしく思ったけど、みんなの作品とはあまりにも違いすぎるなとは感じていた」と語っている。全世界に向けて披露した曲の中で「チキチータ」はいつの時代にも翻弄されない提供曲だったのではないだろうか?
アルバムからのファースト・シングルとして79年1月16日に先行発売。オランダやフィンランド、南アフリカ、スペイン、スイス、ジンバブエ、ニュージーランド、アイルランド、ベルギーのほか、アルゼンチンやチリ、コロンビア、エクアドル、エル・サルヴァドル、メキシコ、パナマ、ペルー、ヴェネズエラと南米各国でヒット・チャートの1位を獲得。さらにイギリスとスウェーデンで2位、ドイツで3位、ノルウェイとオーストラリアで4位、オーストリアで6位を記録し、フランスで13位、カナダで17位、、アメリカで29位という結果になっている。日本では1位を獲得した。
またこの「チキチータ」は不二家ネクターのCMソングとしても使用され、多くのファンから「実に素晴らしい歌声だ」と改めて、ABBAに感動したファンも少なくなかったようだ。