Apple Music Hitsの限定ラジオシリーズ『Björn from ABBA and Friends Radio』の最終回では、ABBAのビヨルンと『ABBA Voyage』のクリエイティブ・ディレクターであるヨハン・レンクが登場し、ABBAの待望のVoyageコンサートを制作するまでの道のりを語りました。また、ABBAがスウェーデンにとってどのような存在であるか、世界的なロックスターになるまでの道のりなど、さまざまなトピックについて語りました。
「5、6年前、サイモン・フラーがABBAの新曲のビデオを撮影したいと提案したのがきっかけでした」
「彼は、コンサートやライブに似た体験をするというアイデアがあると言っていましたが、ライブではなく、別の手段でそれを実現する方法を探していました」とレンクはUlvaeusに語りました」
「ホログラムができるのではないかとか、テクノロジーの面で何かできるのではないかとか、そんな話ばかりでした。私はすぐにそれに魅了されました」
「この曲を聴いたとき、彼は『音楽は永遠であるとか、音楽は永遠に生きるとか、ABBAは永遠にツアーができるように、自分たちの魂をデジタルのABBAターに移し替えていたのではないかという、奇妙なアイデア』に衝撃を受けました。吸血鬼やドリアン・グレイのような、永遠の命に関する物語のようなものです」。
レンクはスウェーデンでABBAを聴いて育ちました。最初は意図せず、その後は自発的に熱心に聴いていました。
「あなたは誰も聴いていない音楽をやっていたんです。あなたは決してクールになろうとしなかった。スウェーデン人は、ちょっと気取ったものが好きなんです」「ある程度、成功した多くのものは、不意にカッコ悪いものになってしまうと思うんですよ。もちろん、スウェーデンも成功を嫌っていますが、これは非常に重要なことです」。
これに対してビヨルンはこう答えました。「私たちが実際に海外に進出する前は、ユーロビジョンを通じて進出しましたが、それが唯一の進出方法でした。そうする前、そしてスウェーデン国外で実際に成功する前は、スウェーデンのバンドが海外に進出することは事実上不可能でした。誰もそんなことはしませんでした。誓って言いますが、私たちはレコード会社にたくさんのテープを送りましたが、それらは聴かれる前にゴミ箱に捨てられていました。それは、アングロサクソンの世界が、エルヴィスやポップス、ビートルズなど、あらゆる出来事で満たされていたからだと思います。というわけでスウェーデンのような見知らぬ土地で生まれた者の音楽なんか聴くのはずもありません」。
この春、ロンドンのクイーン・エリザベス・オリンピック・パークの特注アリーナで開催されるVoyageコンサートでは、さらなる興奮が待っています。チケットは現在発売中です。
「これは、皆さんにとっても、私にとっても、このプロジェクトに関わった私たちにとっても、決して商業的なベンチャーではありませんでした。しかし『創造的なベンチャー』ではあります。あなた方のカタログや新しい音楽を使って、音楽に関して新しいタイプの体験をするためのものでした」「しかし、それは常に、いわばABBAの経験を高めるための経験を創造することでした。私たちにとっては、『ああ、これにはビジネスのアイデアがある』というようなことは決してありませんでした。いつも音楽のことばかり考えていました」。
Johan Renck Talks ABBA Voyage On ‘Björn from ABBA and Friends Radio’