2023年は、ABBAのデビュー・アルバム『リング・リング』の発売から50周年にあたります。このアルバムは、彼らの誕生、つまり自分たちが何者であるか、自分たちの強みはどこにあるのかを知るための魅力的な旅の始まりを示す、グループの素晴らしい歴史の中で重要なアルバムである。
1973年3月26日にスウェーデンのレコード店に届いた『リング・リング』には、素晴らしいポップ・チューンが豊富に収録されていた。例えば、ABBAの最初のシングル曲である「愛、それは一番大切なもの(ピープル・ニード・ラヴ)」や、1977年のヨーロッパとオーストラリアのツアーで人気を博した「ヒー・イズ・ユア・ブラザー」などがそうである。このタイトル曲で、ABBAサウンドが誕生した。重層的なヴォーカルのサウンドがいかに魅力的であるか、レコーディング・スタジオの可能性を最大限に活用すれば、いかにエキサイティングな楽曲になるかがわかったからだ。
『リング・リング』は、曲もアルバムも、世間から好評を博した。有名な話だが、1973年4月、当時スウェーデンで使われていたシングルとアルバムの総合チャートで、スウェーデン語の「リング・リング」が2週連続で1位、英語版が2位、アルバム『リング・リング』が3位となった。レコードバイヤーは、この新しいグループに惚れ込んでいたのだ。そして、ABBAの、さまざまな曲のスタイルに挑戦する喜びや、スタジオでのスリリングな仕掛けは、半世紀を経た今日でも感じ取ることができる。
アルバム『リング・リング』は、当初ビヨルン&ベニー、アグネタ&フリーダがクレジットされていた。というのも、このアルバムが録音された当時、女性2人はまだソロ活動を続けており、男性2人はさまざまなプロジェクトで多忙を極めていたため、グループ自体もほとんど存在しなかった。しかし、このアルバムの大成功によって、「これからはABBAだ」ということが決定された。
この節目を記念して、LP『リング・リング』とそのシングルは、3月23日に以下のフォーマットでリリース。
2LP 45 RPM アビーロード・スタジオでリマスター、帯付きゲートフォールド・スリーブ、証明書付き。
5×7″カラー・シングル・ボックス・セット(D2C Exclusive)
個別7″ピクチャーディスク:
ヒー・イズ・ユア・ブラザー/サンタ・ローザ
ピープル・ニード・ラヴ/メリー・ゴー・ラウンド
リング・リング(英語)/木枯らしの少女(英語)
リング・リング(スウェーデン語)/過ぎ去りし日々
ラヴ・イズント・イージー /夏の終わりの少女