ベニーが出演し、制作に関わるドキュメンタリー映画『SIW』が現在ポストプロダクション段階に
Screen Internationalは、Mantaray Film ABによる新作『SIW』について報じている。この作品は、スウェーデンのシュラーガ(Schlager)音楽の伝説的歌手、シウ・マルムクヴィストの人生、キャリア、時代を描いた壮大なドキュメンタリー映画である。シウはスウェーデン国内だけでなく、ノルウェー、デンマーク、フランス、イタリア、そしてドイツでもスターとなり、70年にわたる華やかなショービジネスのキャリアを築いた。
ベニーは、本作の制作コンセプトに関与しており、映画にも本人として出演するとされている。監督およびプロデューサーはスティーナ・ガーデル、アーカイブ・プロデューサーはフリーダ・ネーマ・ヤーンベリが務める。また、ベニーと息子のルドヴィグ・アンダーソンが手がける映画制作会社RMV Filmが、スウェーデン放送(SVT)、Film Stockholm AB、NonStop Winning Formula、NonStop Entertainment ABとともに共同制作を行なっている。劇場公開は2025年9月5日に予定されている。
シウ・マルムクヴィストは、1987年にベニーがスウェーデン放送交響楽団(Swedish Radio Symphony Orchestra)とともに『Klinga Mina Klockor』を録音した際、アグネタや他のスウェーデンのシンガーと共に『Önskekören(願いの合唱団)』に参加している。
現在88歳のマルムクヴィストは、この映画について次のように語っている。
「映画を作りたいと言われたときは、本当に驚きました。私の映画ですって?! どうして?誰がそんなものを観たいの? でも、この1年間ずっと私のことを追いかけてくれて、今は本当にすごいことだと感じています…… それでも、やっぱりちょっと不思議な気持ちですね」。
Mantaray Filmは、スウェーデンの著名人を題材にしたドキュメンタリーを多数制作しており、2015年の『Ingrid Bergman In Her Own Words(イングリッド・バーグマン その言葉による人生)』をはじめ、2021年のHotDocsで上映された米国作家を描いた『Joyce Carol Oates: A Body In The Service Of Mind』などがある。
また、RMVは2015年にスウェーデンの映画監督レヴァン・アキンの2作目『The Circle』を制作し、その後の『And Then We Danced』や『Crossing』にも共同制作として関わっている。