ストックホルムのAtlantis Grammofonスタジオ(旧名メトロノームスタジオ)が所有するグランドピアノが、サザビーオークションに出品されます。このスタジオでは、ABBAがロクセット、カーディガンズ、レニー・クラビッツ、クインシー・ジョーンズなどのアーティストと多数のアルバムを収録し、映画『マンマ・ミーア!』のサウンドトラックも、メリル・ストリープや他のキャストと共にここでレコーディングされています。もっと最近では、アグネタのアルバム『A』のレコーディングにもこのピアノが使用されました。
このピアノは、1967年にストックホルムのメトロノームスタジオ(現在のAtlantis Grammofonスタジオ)が購入し、ベニー・アンダーソンの目に留まりました。その後間もなく「ABBAのグランドピアノ」と呼ばれるようになったこのピアノは、1973年~1977年の間、ABBAのレコーディングのほぼすべてで使われました。ABBAのスタジオ収録作品のうち最初の5作品にこのピアノが展示され【訳注:ジャケットにこのピアノの写真が載っているという意味かと思いますが、ご確認いただけますか。】、ポップス史上最大級のヒット作のセンターを飾っています。
「恋のウォータールー」、「ダンシング・クイーン」、「マネー・マネー・マネー」など多くのヒット曲のレコーディングに使われたこのピアノは、9月29日のオークションでは、1千万スウェーデンクローネ(120万ドル)の値が付くと予想されています。
ピアノには、ベニー・アンダーソン本人が署名した鑑定書が付きます。ベニーは、「ABBAのスタジオセッション中にはこのBolinグランド(Bolin氏制作によるグランドピアノ)にたくさんのインスピレーションをもらったよ」と話しています。