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劇団四季 マンマ・ミーア! WATERLOO RADIO

『CHESS』って何だ?

今から四半世紀前の1986年のロンドンで上演を開始したミュージカル『CHESS』。全曲、ビヨルンとベニー作詩・作曲のミュージカルだ。このコンサートヴァ―ジョンが2008年5月12日・13日にロンドンで上演された。その名も『CHESS・イン・コンサート』。製作指揮のティム・ライスは『CHESS』のコンサートヴァ―ジョン、すなわち『CHESS・イン・コンサート』の出来に十分満足できたとインタビューで応えている。『CHESS』と『CHESS・イン・コンサート』の違いは、単純に前者がミュージカルに対して、後者は『CHESS』で披露される楽曲を中心にしたコンサートだ。『CHESS』のダイジェスト版とも言える。

来年早々「梅田芸術劇場」が上演する『CHESS・イン・コンサート』日本語版は、ロンドンで上演された『CHESS IN CONCERT』をアレンジした日本語ヴァージョンだ。

登場人物は(敬称略)

フローレンス役 安蘭けい
アナトリー役   石井一孝
アービター役  浦井健治
フレディ役    中川晃教 (以上五十音順)と発表されている。

では、『CHESS』とは何ぞや?と言うことになるが、「米ソ冷戦」「亡命」を『CHESS』の対戦を通してスリリングに展開していく物語である。ここに出てくる登場人物は必ずしも「架空」ではなく、実際にあった亡命劇をモチーフにアレンジしている。長年、日本での上演の話しは出ては消え、消えては出て、を繰り返してきた。四半世紀経って、ようやく実現にこぎつけたわけである。主催者にインタビューしたところ、『CHESS・イン・コンサート』の後にミュージカル『CHESS』上演を実現したいとのことだった。

さて、ストーリーを簡単に説明しなけらばならない。

まず第1幕。

米ソ冷戦時代の北イタリアのチロリアン・タウン、メラノ。ここで『ワールド・チェス・チャンピョンシップ』が開催されようとしていた。フレディことフレデリック(30代半ば)はアメリカ人のチェス・チャンピオンだ。恋人でマネージャーのフローレンスと共に、世界チャンピオン戦(タイトル防衛戦)のためにメラノにやって来た。挑戦者はソ連(ロシア)のアナトリー(40代初頭)。彼のマネージャーモロコフはKGBだ。フレディは強気の姿勢を絶えず崩さず、ソ連代表のアナトリーを挑発。まさに心理的揺さぶりだ。KGBのモロコフは形成を立てなおす為にアナトリーにフローレンスを誘惑しろと進言する。CHESS盤上で繰り広げられるアメリカ対ソ連の戦い。砲弾こそ飛んで来ないが、米ソの熱い戦いだ。熱気に包まれる会場。昨日までマイナー競技だったはずの『チェス』が今、全世界から注目を浴びている。いつもは静かな田舎町が突如興奮の渦の中に飲み込まれていった。歓喜するオーディエンス(観衆)。この異常なまでの興奮の中、今まで強気でいたフレディはさらに悪態をつくようになる。アナトリーとの対戦を揶揄し始める。そんなフレディの姿に、フローレンスは愛想を尽かし始める。フローレンスの父はソ連軍に殺された、ソ連が憎いはずだった。だがフレディとフローレンスの関係に罅が入り始める。今は内輪もめをしている場合ではない。フレディとアナトリーは仲直りすることになり、山の上ホテルで会うことになった。だが、運命とは皮肉なモノ。アナトリーが遅れてしまったのだ。フレディの短気さは、遅れて来るアナトリーを待つ余裕もなく、出て行ってしまう。入れ違いにアナトリーは到着する。そこにはフレディの姿はない。いつしかソ連代表のアナトリーはフローレンスと恋に落ちてしまう。その光景を観たフレディは激怒。もう後戻りできないこの3名の運命。試合はもはやアメリカ人フレディの負け。フレディは敗北の原因を恋人フローレンスのせいにする。フローレンスと恋に落ちたアナトリーは「亡命」を決意し、フローレンスと共に西側諸国の大使館に駆け込むのであった。

ここまでが「第一幕」だ。『CHESS』はABBAサウンドそのもののミュージカルだが、ABBAをディスコチック、あるいはダンスミュージックのグループと勘違いしている人達は『CHESS』に不満を持つ人も多い。だが当時ABBAを聴き続けてきた立場として言わせていただくならば、『CHESS』の楽曲がABBAサウンドでない、と言う人達にこそ、ベストアルバムだけ聴いてABBAを評価するのではなく、初期のアルバム『リング・リング』から最後のアルバム『ザ・ビジターズ』まで歴史に沿って聴き比べてほしいのだ。きっとABBAが『CHESS』に辿り着くまでの経緯が明らかになると思う。『CHESS』は公演ごとにさまざまなヴァージョンがある。日本初演となる今回の公演はどのようになるかが楽しみだ。

公演スケジュールは…

青山劇場

2012/1/26(木) ~ 2012/1/29(日)

26(木) 27(金) 28(土) 29(日)
13:30 13:00 13:30
18:30 18:30 18:00
料金
S席 11,000円  A席 8,000円  B席 5,000円  (全席指定・税込)
お問い合わせ
梅田芸術劇場(東京)   03-3503-5815

梅田芸術劇場メインホール

2012/2/10(金) ~ 2012/2/12(日)

10(金) 11(土) 12(日)
13:00 13:30
18:30 18:00

料金

S席 11,000円  A席 8,000円  B席 4,000円  (全席指定・税込)
お問い合わせ
梅田芸術劇場メインホール  06-6377-3800

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