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劇団四季 マンマ・ミーア! WATERLOO RADIO

『CHESS IN CONCERT』大阪公演開幕!カーテンコールは「ダンシング・クイーン」!!

2012年2月10日金曜日18時半。『CHESS IN CONCERT』大阪公演が開幕した。東京公演(青山劇場)とは打って変わり“女性”が圧倒的に多かった。さすが宝塚を生んだ都(みやこ)「関西」だ。こんなに大勢の女性に囲まれたのは、何年振りだろうか?まあ個人的なことは置いといて、俳優陣は東京公演よりもイキイキと演じていたのには驚いた。まるで大海に放された魚のように…。一言一句、かみしめながら、俳優たちは伸び伸びとゴールに向かって進んでいた。大阪公演初日という緊張感は全く感じられなかった。むしろ『CHESS』に初めて触れる観客の方が緊張していたのかもしれない。

第一幕は、やはり難しかったようだ。これは東京公演の時と同じだ。休憩時間、それぞれ百人百様の意見を交わしあっていた。だが、第二幕!フレディの「ワン・ナイト・イン・バンコク」で一気にボルテージが上がり、観客と俳優は一体化した。

『CHESS』は観る人によって感じ方が違ってよいのだ。自分をフレディの立場に置いてみるか?あるいはフローレンスの身になってみるか。様々な角度から感想が言えるのも『CHESS』の良いところだ。今回はミュージカル『CHESS』のコンサートヴァージョンなので、「歌詞」でしか『CHESS』を理解できなかったかもしれない。そもそも「コンサートヴァージョン」が実現できたのも、ビヨルン、ベニーの意図するところだ。「ミュージカルは、まず曲があって、セリフは、曲の間にあるモノ」。それが、ビヨルン、ベニー、そしてティム・ライスのミュージカルに対する姿勢だ。『CHESS』は1986年にロンドンで幕を開けたが、曲は既に1984年LP(CD)で発表されていた。ミュージカルが始まる二年前に、とっくに曲も歌詞もできていたのだ。「ワン・ナイト・イン・バンコク」「アイ・ノウ・ヒム・ソウ・ウエル」は当時、日本はもとより世界中で大ヒットした。まさに“ABBA健在”と言ったところだった。多くのABBAファンはABBAを捨て、あるいは諦め、他のミュージシャンに移って行ったが、古くからのABBAファンは、『CHESS』の曲を聴いて、ABBAの復活を願ってやまなかった。しかし…。その後は、言わずもがなである。だがABBAは『マンマ・ミーア!』そして『CHESS』を持って、今なお、健在である。ゆえにABBAは「解散」していない。何度も言うが「活動停止」である。

幕が明ける前「公演後、特別なプレゼントがあります」という内容のアナウンスが流れた。一体何なのだろう?と待ち構えていた。閉幕後、いきなりプレゼンターの女性がが幕前に現れた。これから、俳優陣がABBAの歌を歌うと言うのだ。これには、驚いた。隣の府で『マンマ・ミーア!』が上演していることにリンクしてくれたのだろうか?それとも、ABBA結成40周年のオマージュだったのだろうか?それとも・・・・・・・・・

スヴェトラーナ役の「AKANE LIV」さんが「ギミー!ギミー!ギミー!AKANEヴァージョン」をまず歌ってくれた。そして…最後は全員で「ダンシング・クイーン」。まるで『マンマ・ミーア!』のLASTが思い出された。英語で歌う「ダンシング・クイーン」。もちろん、観客は全員スタンディング・オベイション。「ダンシング・クイーン」の歌詞の中の言葉「ハヴィング・ザ・タイム・オブ・ユア・ライフ」“人生、今、この瞬間”。最高のLASTだった。興奮さめやまず、観客は何度も何度も拍手喝采だった。素晴らしい、本当に素晴らしい光景だった。今日、観に行けなかった人は、是非、明日、あるいは明後日、観に行ってほしい。やっぱりABBA!ありがとう俳優の皆様、スタッフの皆様!そして主催者様!!涙・・・・・・


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