劇団四季の英断にとてもファンは喜んでいることでしょう。このまま何もなく『マンマ・ミーア!』の開幕を迎えられることを切に希望いたします。
本日はアントラクト(間奏曲)の後での第2幕開始後のソフィの悪夢「アンダー・アタック」です。
自分のパパはビルだと思い、一度は安堵したソフィであったが、その後、実は父親はサムかもしれない、ハリーかもしれないと混乱し始め、その晩、ソフィは悪夢を見る。ママのドナが3人のパパ候補とあんなこと、こんなことを楽しんでいる。汚らわしい。ママのドナがこんなに淫らな女性だったなんて。私は、こんなケガラワシイ男たちに弄ばれて出来た淫乱なママの子なのね。私も汚らわしい存在?私はただ純粋にパパを探しただけなのに、この仕打ちってどういうこと?ソフィは悪夢にうなされる……。そして、気がついたら、そこは外だった。ソフィは奇声を上げ、起きる。慌ててドナがやってくる。「夢遊病」だと言うのだ。自分を赤ちゃんのように扱うドナにソフィは反抗する。
<ツウの観方>
・ソフィの夢の中。ドナが3人のパパ候補と何かをしている。ドナはどこから出てくるのか?
・ドナはどんな衣装を着ているのか?
・サム、ハリー、ビルはどんな衣装を着ているのか?
・ソフィは何に乗って、あちこち彷徨うのか?
・ソフィの後ろにいる人たちはどんな格好をしているのか?
・スカイはトンでもない格好で出てくる。どんな格好か?
・ソフィが朝、見つかった時、どこで見つかったのか?
・ドナが慌てて出てくるが、ソフィが外で見つかったことを驚かない。なぜか?
・ソフィはドナに激怒する。どうして怒っているのか?
<ソフィ>
どうしたらいいの 私
追いつめられて 苦しいわ
もう駄目だわ 耐えられない
防ぎようもない 敵に
もてあそばれて いじめられ
逃げられない どうか助けて
<ソフィ/コーラス>
攻められ 侵されてる
守りは 破られてる
誰か助けてね
優しい人 強い人よ
彼氏と 三人の父が
私を 追いつめるの
止められないのね
助けてほしいと 願っても
<ソフイ>
何故こんなことになるの
私を追いつめ 閉じこめた
この夢から 逃げられない
私が悪いの そうね
開けてはならぬ 秘密の箱をひらいた
どうしたらいい
<ソフィ/コーラス>
攻められ 侵されてる
守りは 破られてる
誰か助けてね
優しい人 強い人よ
彼氏と 三人の父が
私を 追いつめるの
止められないのね
助けてほしいと 願っても
<ソフィ/コーラス>
攻められ 侵されてる
守りは 破られてる
誰か助けてね
優しい人 強い人よ
彼氏と 三人の父が
私を追いつめるの
止められないのね
助けてほしいと 願っても
SOPHIE:
Don’t know how to take it
Don’t know where to go
My resistance running low
And every day the hold is getting tighter
And it troubles me so
NIGHTMARE CHORUS:
You know that I’m nobody’s fool
SOPHIE
I’m nobody’s fool and
Yet it’s clear to me
I don’t have a strategy
It’s just like taking candy from a baby
And I think I must be
SOPHIE & NIGHTMARE CHORUS:
Under attack
I’m being taken
About to crack
Defences breaking
Won’t somebody please have a heart?
Come and rescue me now
‘Cause I’m falling apart
Under attack
I’m taking cover
They’re on my track, three Dads, one lover
Thinking nothing can stop them now
Should I want to
I’m not sure I would know how
SOPHIE:
This is getting crazy
I should tell them so
Really let my anger show
I feel like I was trapped within a nightmare
I’ve got nowhere to go.
NIGHTMARE CHORUS:
Still undecided I suppose
SOPHIE:
Yes, it’s what I wanted
But I’m scared as well
Staring down the deepest well
I hardly dare to think of what would happen
Where I’d be if I fell
SOPHIE & NIGHTMARE CHORUS:
Under attack
I’m being taken
About to crack
Defences breaking
Won’t somebody please have a heart?
Come and rescue me now
‘Cause I’m falling apart
Under attack
I’m taking cover
They’re on my track, there dads, one lover
Thinking nothing can stop them now
Should I want to I’m not sure
I would know how
NIGHTMARE CHORUS:
You kinow that I’m nobody’s fool
SOPHIE & NIGHTMARE CHORUS:
Under attack
I’m being taken
About to crack
Defences breaking
Won’t somebody please have a heart?
Come and rescue me now
‘Cause I’m falling apart
Under attack
I’m taking cover
They’re on my track, there dads, one lover
SOPHIE:
Thinking nothing can stop them now
Should I want to
I’m not sure I would know how
★キャラクター
◆ドナ・シェリダン
本作の主人公。シングルマザー。一人娘のソフィを育てながら、ギリシャのエーゲ海に浮かぶ小さな島で「サマー・ナイト・シティ・タヴェルナ」という島唯一のホテルを女手一つで切り盛りする。かつては、「ドナ&ザ・ダイナモス」という人気ロックバンドのリードヴォーカルとして多くの男性を虜にした。
◆ソフィ・シェリダン
20歳になるドナの一人娘。母を手伝いながら、島を訪れたスカイという若者と婚約、結婚式を挙げようとしている。素直で明るい性格。父親不在の環境で育ったこともあり、人一倍幸せな家庭への願望が強い。結婚式に父を呼ぼうと画策したことが、ドラマの発端となる。
◆ターニャ
ドナの旧友で、「ドナ&ザ・ダイナモス」のメンバー。スタイル抜群でお金が大好き。色香を武器に、資産家と結婚しては離婚を繰り返すという奔放な女性だが、ドナとロージーとの女の友情には厚い一面も。
◆ロージー
ターニャと同じく、「ドナ&ザ・ダイナモス」のメンバー。ターニャとは対照的に派手で女性的なアピールを好まず、「結婚なんてする気がしれない」と独身を貫く。だが、内面では、理想の男性を待ち続ける女性らしいチャーミングさも併せ持つ。
◆サム・カーマイケル
建築士で、「サマー・ナイト・シティ・タヴェルナ」を建設した男性。かつて島を訪れドナと恋に落ちるが、帰国とともに二人の物語は終わりを告げた。現在は、二児の父。
◆ハリー・ブライト
ロンドンのエリート銀行員で、パリに留学中にドナと知り合い恋に落ちる。文化的生活を好み、歌を愛する。既婚だが子どもはいない。
◆ビル・オースティン
作家。旅の途中に立ち寄った島で、ドナと出会う。世界中を旅する渡り鳥のような生活のため、結婚という選択肢を意図的に避けている。
◆スカイ
証券取引所で働いていたビジネスマンだったが、都会での生活に疲れ、エーゲ海の小島へとやってきた青年。ソフィと恋仲になり、結婚することになる。ソフィを深く愛しており、若者らしく生真面目で潔癖な結婚観の持ち主。
*イラスト提供:劇団四季
★現在のチケット状況は 2020年3月28日(土)~8月10日(月・祝)公演分まで好評発売中!!
https://www.shiki.jp/stage_schedule/?aj=0&rid=0050&ggc=0583#202003
ABBA「Under Attack」
Don’t know how to take it
don’ t know where to go
my resistance running low
and everyday the hold
is getting tighter
and it troubles me so
I’m nobody’s’ fool
and yet it’s clear to me
I don’t have a strategy
it’s just like taking
candy from a baby
and I think I must be
Under attack
I’m being taken
about to crack
defences breaking
won’t somebody please
have a heart
come and rescue me now
cos I’m falling apart
under attack
he’s on my track
my chasing lover
thinking nothing
can stop him now
should I want to
I’m not sure
I would know how
This is getting crazy
I should tell him so
really let my anger show
persuade him that
the answer to his questions
is a definite no
guess I’m kind of flattered
but I’m scared as well
something like a magic spell
I hardly dare to think of
what would happen
where I’d be if I fell
Under attack
I’m being taken
about to crack
defences breaking
won’t somebody please
have a heart
come and rescue me now
cos I’m falling apart
under attack
I’m taking cover
he’s on my track
my chasing lover
thinking nothing
can stop him now
should I want to
I’m not sure
I would know how
Under attack
I’m being taken
about to crack
defences breaking
won’t somebody please
have a heart
come and rescue me now
cos I’m falling apart
under attack
I’m taking cover
he’s on my track
my chasing lover
thinking nothing
can stop him now
should I want to
I’m not sure
I would know how
Under attack
I’m being taken
about to crack
defences breaking
won’t somebody please
have a heart
come and rescue me now
cos I’m falling apart…
「アンダー・アタック」(筆者訳)
どうすれば手に入るのか、そのためにどこへ行ったら
いいのか判らない
私のあがきも力を失う
だって毎日きつく抱きしめてくれるから
だから私は心配なの
だって私はどこにでもいるただのおバカさんだから
私はどこにでもいるただのおバカさん、
だけど私に とっては好都合 私に策略なんてないの
そんなこと、赤ちゃんからお菓子を取り上げるようなもの
だから私はこうならなきゃいけない
*どんどん攻撃するの、自ら巻き込まれていくのよ
攻撃中、塀が倒れていく
誰か私の心を救って、
私を助けにやって来て
私はバラバラに崩れていくわ
攻撃中、私は避難してる
彼は私を追いかけてるはず、
私を追跡する私の恋人
彼のことを思っても安全だとは言えないわ
もし私にやりたいことがあるとしても、
彼の愛が ほしいのか確信がないの
ますますおかしくなっていくわ
彼にそう伝えるべきね
本当は私の怒りを見せたいの
彼の質問に対する答えは
絶対にノーだって説得するの
確かに私はお世辞でもうれしいと思うけど同時に恐怖も
感じているの
魔法の呪文のようなものに
これから何が起こるかなんて
とてもじゃないけど考えつかない
もしどうかしてしまったら、
自分の居所さえも
*くり返し×3
★解説(筆者著書『ABBAザ・ディスコグラフィ』より)Recording commenced 2 August 1982.
今日現在、ABBA最後のシングル作品。前作の「ザ・デイ・ビフォア・ユー・ケイム」が「あれっ?これはABBAの作品?」と賛否両論だっただけに、「アンダー・アタック」がリリースされた時、多少ファンは安堵した。「やっぱりABBAだよね」。だがこれがABBA最後のシングルになるとは誰も想像していなかった(その後、事態は変化したのは周知の通り。しかし『新曲』発表は未定)。
この時期は既にABBA絶頂期から数年たっており、ABBAファンもかなり減少していた時だった。その後は言わずもがなABBAは活動停止してしまうが、1999年に公演を開始したミュージカル『マンマ・ミーア!』の第二幕の最初の曲に使われ、改めて脚光を浴びた。よく言えば「見直さられた」と言った方が適切かもしれない。
アレンジとサウンドそのものは80年代的でエレクトロニック仕様。当時はまだ珍しかったヴォコーダー(「ヴォイス」(voice)と「コーダー」(coder)を合わせた言葉で、電子楽器やエフェクターの一種。言葉や効果音を楽器音として使うことができる。一般的には、言葉をマイクによって入力し、ストリングスなどの楽器音に置き換えて合成するため、その言葉を聞き取ることができ、「独特な機械的な声」や「楽器音として和音で喋っている声」のように使われることが多かった)なども駆使し、今聴いても十分に斬新で新鮮なエレクトロ・サウンドを堪能することが出来る。 12月3日のイギリス発売を皮切りに、ヨーロッパ各国で発売された本作。なぜか北欧では翌83年の2月21日に発売されている。各国でのチャート・アクションは前作「ザ・デイ・ビフォア・ユー・ケイム」をさらに大きく下回り、トップ10圏内に入ったのはベルギーの3位とオランダの5位だけ。イギリスでは26位と若干順位を上げたものの不発であったことには変わりないし、西ドイツの22位、フィンランドの16位、アイルランドの11位、スイスの15位などなど、アメリカではシングル発売すらされませんでした。