毎日毎日コロナコロナと騒いでいるうちに『マンマ・ミーア!』横浜公演もあと3週間で終わりとなってしまいました。
このまま何もなく続くことを切に願います。
今日は「フィナーレ第二弾」(ダンシング・クイーン)です。
もともとこのミュージカルを作るうえで「ファンと一緒に歌って踊る場面があってもいいじゃないか!」と言う思いで出来たのがこの「ダンシング・クイーン」です。
『マンマ・ミーア!』の監督がLGBTで衣装は敢えてLGBT受けするモノにしたそうです。
事実、ABBAのビヨルンはLGBTの会に毎年参加していますが、赤の衣装で登場します。
「スーパー・トゥルーパー」よりもきらびやかな衣装で地下から、ドナ、ターニャ、ロージーが登場しますね。
そして(僕たちは)サイリュームを輝かさせながら俳優陣に先導されて、皆で「同化」しまよね。
とても素晴らしい場面です。
「ああ、今日、観に来てよかった」と思わせられるシーンですね。
さあさ ダンス 踊っちゃおう
スウィング 楽しもうよ
見てよこの子 気分は
いまや ダンシング・クイーン
明日はお休み 踊りに踊ろう
楽しもうよ ミュージック
踊ろう スウィング
のりにのっちゃおう
遊びに行こうよ
まだ宵のうちさ
踊ろう ロック ミュージック
気分最高
踊り明かそう
生かそうこのチャンス
君は ダンシング・クイーン
若く輝く セブンティーン
ダンシング・クイーン
打ち鳴らそう タンバリン
オーイェ
踊って歌えば
人生は最高だよ
見てよこの子 気分は
いまや ダンシング・クイーン
You can dance
You can jive
Having the time of your life
See that girl
Watch that scene
Diggin’ the dancing queen
Friday night and the lights are low
Looking out for a place to go
Where they play the right music
Getting in the swing
You come to look for a king
Anybody could be that guy
Night is young and the music’s high
With a bit of rock music
Everything is fine
You’re in the mood for a dance
And when you get the chance
You are the dancing queen
Young and sweet
Only seventeen
Dancing queen
Feel the beat from the tambourine
You can dance
You can jive
Having the time of your life
See that girl
Watch that scene
Diggin’ the dancing queen
You’re a teaser, you turn ‘em on
Leave ‘em burning and then you’re gone
Looking out for another
Anyone will do
You’re in the mood for a dance
And when you get the chance
You are the dancing queen
Young and sweet
Only seventeen
Dancing queen
Feel the beat from the tambourine
You can dance
You can jive
Having the time of your life
See that girl
Watch that scene
Diggin’ the dancing queen
See that girl
Watch that scene
Diggin’ the dancing queen
★キャラクター
◆ドナ・シェリダン
本作の主人公。シングルマザー。一人娘のソフィを育てながら、ギリシャのエーゲ海に浮かぶ小さな島で「サマー・ナイト・シティ・タヴェルナ」という島唯一のホテルを女手一つで切り盛りする。かつては、「ドナ&ザ・ダイナモス」という人気ロックバンドのリードヴォーカルとして多くの男性を虜にした。
◆ソフィ・シェリダン
20歳になるドナの一人娘。母を手伝いながら、島を訪れたスカイという若者と婚約、結婚式を挙げようとしている。素直で明るい性格。父親不在の環境で育ったこともあり、人一倍幸せな家庭への願望が強い。結婚式に父を呼ぼうと画策したことが、ドラマの発端となる。
◆ターニャ
ドナの旧友で、「ドナ&ザ・ダイナモス」のメンバー。スタイル抜群でお金が大好き。色香を武器に、資産家と結婚しては離婚を繰り返すという奔放な女性だが、ドナとロージーとの女の友情には厚い一面も。
◆ロージー
ターニャと同じく、「ドナ&ザ・ダイナモス」のメンバー。ターニャとは対照的に派手で女性的なアピールを好まず、「結婚なんてする気がしれない」と独身を貫く。だが、内面では、理想の男性を待ち続ける女性らしいチャーミングさも併せ持つ。
◆サム・カーマイケル
建築士で、「サマー・ナイト・シティ・タヴェルナ」を建設した男性。かつて島を訪れドナと恋に落ちるが、帰国とともに二人の物語は終わりを告げた。現在は、二児の父。
◆ハリー・ブライト
ロンドンのエリート銀行員で、パリに留学中にドナと知り合い恋に落ちる。文化的生活を好み、歌を愛する。既婚だが子どもはいない。
◆ビル・オースティン
作家。旅の途中に立ち寄った島で、ドナと出会う。世界中を旅する渡り鳥のような生活のため、結婚という選択肢を意図的に避けている。
◆スカイ
証券取引所で働いていたビジネスマンだったが、都会での生活に疲れ、エーゲ海の小島へとやってきた青年。ソフィと恋仲になり、結婚することになる。ソフィを深く愛しており、若者らしく生真面目で潔癖な結婚観の持ち主。
*イラスト提供:劇団四季
★なおチケットは
8月23日日曜日公演分まで発売されております。是非チケットをゲットして会場でお会いしましょう!
https://www.shiki.jp/stage_schedule/?aj=0&rid=0050&ggc=0918#202007
★KAAT神奈川へのアクセスは以下のとおりです。
https://www.shiki.jp/theatres/0918/
You can dance you can jive
having the time of your life
see that girl, watch that scene
dig in the Dancing Queen.
Friday night and the lights are low
looking out for a place to go
where they play the right music
getting in the swing
you come to look for a king
anybody could be that guy
night is young and the music’s high
with a bit of rock music
everything is fine
you’re in the mood for a dance
and when you get the chance.
You are the Dancing Queen
young and sweet only seventeen
Dancing Queen
feel the beat from the tambourine
Oh, yeah
you can dance, you can jive
having the time of your life
see that girl, watch that scene
dig in the Dancing Queen.
You’re a teaser, you turn ‘em on
leave ‘em burning and then you’re gone
looking out for another
anyone will do
you’re in the mood for a dance
and when you get the chance.
You are the Dancing Queen
young and sweet only seventeen
Dancing Queen
feel the beat from the tambourine
Oh, yeah
you can dance, you can jive
having the time of your life
see that girl, watch that scene
dig in the Dancing Queen
dig in the Dancing Queen.
「ダンシング・クイーン」(筆者訳)
あなたなら踊れる、あなたならスイングできる
人生、今、この瞬間
ほら、あの娘を見て、あの光景を見てごらんなさい
ダンシング・クイーンに夢中になってごらんなさい
金曜の夜、明りが暗くなってくると
出かけて行く所を探すんでしょ
みんながステキな音楽をやって
ノリにのってる所を
あなたはキングを探しにそこへやってくるの
誰でもあなたのお相手になるわ
夜はまだ始まったばかりよ、ちょっぴりロックをプラスした
いかしたミュージックはハイになり
全て、うまく行ってるわ
あなたはダンスしたい気分になるのよ
そして、そのチャンスを手にした時
あなたはダンシング・クイーン
若くって可愛いまだほんの17歳
あなたはダンスの女王
タンバリンのビートを感じて
あなたは踊る、そう、あなたならスイングできる
あなたの人生、今、この瞬間
ほら、あの娘を見て、あの光景を見てごらんなさい
ダンシング・クイーンに狂ってごらんなさい
あなたはいじめっ娘、みんなを夢中にさせて
火をつけておいて、
他の人を探しに行っちゃうのね
誰でもあなたのお相手になるわ
ほら、踊りたくなってきたでしょう
そのチャンスをあなたが得た時
あなたはダンシング・クイーン
若くって可愛いまだほんの17歳
あなたはダンスの女王
タンバリンのビートを感じて
あなたは踊る、そう、あなたならスイングできる
あなたの人生、今、この瞬間
ほら、あの娘を見て、あの光景を見てごらんなさい
ダンシング・クイーンに狂ってごらんなさい
★解説(筆者著書『ABBAザ・ディスコグラフィ』より)Recording commenced 8 September 1975.
「ABBAは知らなくとも『ダンシング・クイーンは知っている』(筆者命名)と世間的でよく言わるが、発売されて35年以上経った今でも「ダンスミュージック」を代表する世界的な名曲で、恐らく、今後、何十年、何百年と残って行く曲であることは間違いない。ヒット・チャート1位にならなかった国を探すのが大変なくらい、とにかく凄い勢いで世界を席巻した。高校時代、ピアノが得意なクラス・メイトにグリッセンド(ピアノの端から端まで一気になぞる)をお願いしたが、かなりに高度なテクニックらしく、プロでも出来ない演者もいるそうだ。このピアノのグリッセンドから始まる強烈なイントロは、製作したビヨルンとベニーに“神様が降りてきた”としか言いようがないほど、奇跡的な発想だ。。よくぞグリッセンドなんて、思いつくものだ。そしていきなり“サビ”に。アグネタとフリーダの強く、たくましく、それでいてリスナーを引き付けるヴォーカルは恐らく世界の誰も真似することができないだろう。しかも、この間、2オクターブも上がったり下がったりしているのに、それを感じさせない歌いっぷりで、多くの素人は騙されてしまう。「こんなの歌えないわよ」よくカラオケで見かける場面だ。いくらアグネタやフリーダがあんなに簡単に歌っているように見えても、それはアグネタとフリーダが天才だからであって、他のプロの歌手でも歌いこなせないのだから素人には歌えっこない。
ABBA4枚目のオリジナル・アルバム『アライバル』を如何にしたら世界中でヒットさせることができるのか?マネージャーのスティッグ・アンダーソンには奇策があり、まずは「悲しきフェルナンド」をシングルとして発売。「悲しきフェルナンド」を『アライバル』の入り口として世界に配信し、その後『アライバル』をリリース。この戦略は見事に成功し、その後は言わずもがなだ。アルバム『アライバル』も、そして、「ダンシング・クイーン」も世界中を駆け巡り、今でもその地位は他に譲ることはない。
イギリスのディスコでは今でも「時報を知らせる」のに「ダンシング・クイーン」をかける程、「ダンシング・クイーン」の人気は不動だ。
ちなみに、76年7月に行われたスウェーデン国王結婚式のセレモニーで演奏されたことから、「『ダンシング・クイーン』は国王のご成婚の記念して作られた楽曲だ」と言う噂が真しなやかに流れたことがあったが、これは全くの偶然であり、事実は違う。「国王のセレモニーに招待されたものの、さて、何を披露するか?」と迷う間もなく、「ダンシング・クイーン」を披露したのが、本当のところだ。重ねて「ダンシング・クイーン」を初披露するのが、偶然にも国王の結婚式セレモニーになっただけである。筆者は四半世紀前から「結婚式に『ダンシング・クイーン』を!」を日本の結婚式場に提案してきたが、ようやくその願いも叶い、今では多くのカップルが「ダンシング・クイーン」を披露宴で活用しているようだ。めでたし、めでたし。