一週間前までは「半袖」だった日本も、急激に寒くなり、今では長袖にジャンパーを羽織っている人たちを車内でよく見かけます。いよいよ「新コロナ第三派」がやってきます。そして、インフルエンザも、また台風もやってきます。今年の残り3か月は日本は大パニックになるでしょう。
いつの時代も苦境の時「男は弱い」ものです。「女性とゴキブリはどんなことがあっても生き残る」とはよくいったものです。
さて、『マンマ・ミーア!』はどうかといえば、やはり“女性パワー”が中心なストーリーです。
母親ドナは女手ひとつでホテルを経常しながら、娘を立派に育てあげました。母娘二人の生活に、父親は必要ないとばかりに父親探しに大反対。ABBAのヒット曲をバックに、女性パワーが舞台一杯に溢れます。
そう言えば男性社会に不満を抱えた女性たちによる「ウーマンリブ運動」(女性解放運動) がアメリカを席卷した70年代はABBA が世界的ヒット曲を連発していた時期。容席いっぱいに流れる曲が女性パワ—を増幅させます。ドナは勿論のことその友人であるタ—ニャとロージーもある意味、男性を“踏み台”にしてきた女性たち。劇中、どの男性たちも女性に手玉にとられ、振り回されている感じが強いのですが、かといって“男”である筆者が観ていていて「腹が立つ」どころか笑ってしまうのは何故でしょう?この感覚はどうやら筆者だけではないようで、周りの客席を見回しても、笑顔の男性がほとんどです。
ドナと親友タ— ニャ・ロージーのように、一瞬にして、その時代に戻れる女性パワ—は彼女たちだけではありません!ほら、そこの貴女!そして貴方の奥さんも!時代に関係なく、女性たちは内面にそのパワ—を秘めているのです。日々報道される、新コロナ報道含め、組織の不祥事、あってはならない凶悪事件など「何でそうなるの?」「何とかしてくれよ!」と叫びたくなるようなことがあふれている時代。そんな時代だからこそ、女性のパワー、明るさがこの世の中を救うのではないかと思うのですが、皆様はどのように感じられるでしょうか?このような印象が、『マンマ・ミーア!』を観ているどんな世代の人にも元気を与えてくれるのです。
さあ今すぐチケットをゲットして、福岡でお会いしましょう!!
★チケット・スケジュール情報
*チケット情報(日程表)が出てくるのに少し時間がかかります。
https://www.shiki.jp/stage_schedule/?aj=0&rid=0050&ggc=3503#202010
★キャラクター
◆ドナ・シェリダン
本作の主人公。シングルマザー。一人娘のソフィを育てながら、ギリシャのエーゲ海に浮かぶ小さな島で「サマー・ナイト・シティ・タヴェルナ」という島唯一のホテルを女手一つで切り盛りする。かつては、「ドナ&ザ・ダイナモス」という人気ロックバンドのリードヴォーカルとして多くの男性を虜にした。
◆ソフィ・シェリダン
20歳になるドナの一人娘。母を手伝いながら、島を訪れたスカイという若者と婚約、結婚式を挙げようとしている。素直で明るい性格。父親不在の環境で育ったこともあり、人一倍幸せな家庭への願望が強い。結婚式に父を呼ぼうと画策したことが、ドラマの発端となる。
◆ターニャ
ドナの旧友で、「ドナ&ザ・ダイナモス」のメンバー。スタイル抜群でお金が大好き。色香を武器に、資産家と結婚しては離婚を繰り返すという奔放な女性だが、ドナとロージーとの女の友情には厚い一面も。
◆ロージー
ターニャと同じく、「ドナ&ザ・ダイナモス」のメンバー。ターニャとは対照的に派手で女性的なアピールを好まず、「結婚なんてする気がしれない」と独身を貫く。だが、内面では、理想の男性を待ち続ける女性らしいチャーミングさも併せ持つ。
◆サム・カーマイケル
建築士で、「サマー・ナイト・シティ・タヴェルナ」を建設した男性。かつて島を訪れドナと恋に落ちるが、帰国とともに二人の物語は終わりを告げた。現在は、二児の父。
◆ハリー・ブライト
ロンドンのエリート銀行員で、パリに留学中にドナと知り合い恋に落ちる。文化的生活を好み、歌を愛する。既婚だが子どもはいない。
◆ビル・オースティン
作家。旅の途中に立ち寄った島で、ドナと出会う。世界中を旅する渡り鳥のような生活のため、結婚という選択肢を意図的に避けている。
◆スカイ
証券取引所で働いていたビジネスマンだったが、都会での生活に疲れ、エーゲ海の小島へとやってきた青年。ソフィと恋仲になり、結婚することになる。ソフィを深く愛しており、若者らしく生真面目で潔癖な結婚観の持ち主。
*イラスト提供:劇団四季