『マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー』封切りまでいよいよ8日となりました。当サイトでは毎日「サウンドトラック」に沿って、ABBAの名曲を解説していきたいと思います。
その第八弾は「アンダンテ・アンダンテ」。ABBA7枚目アルバムLP・CD『スーパー・トゥルーパー』に収録されています。
劇中では、リリー・ジェームズが披露しています。
「アンダンテ」とは、「歩くような速さで」の意味だ。音楽用語で、速度記号の一種として用いられる。本作はタイトルにもあるように〝ゆったり・ゆっくり〟進んでいく曲だ。歌詞はかなりHで、順を追って、ゆっくり進んでいく「愛のいとなみ」が描かれている。重低音のフリーダがリード・ヴォーカル。歌にさらなるエロチシズムが表現される。一番、心地よい個所は、バック・コーラスが入るところだろう。歌詞抜きにして、このアルバムに共通する「大人っぽい、充実感」が感じられる。リスナーはまるで、自身が同じ体験を共有しているかのような世界へ連れて行かれるのではないだろうか?
アンダンテ・アンダンテ*歌詞翻訳
やさしくしてね
お願い
やさしく触れて
夏の夕方の
そよ風のように
時間をかけて
ゆっくりと
アンダンテ、アンダンテ
気分をもりあげて
指のタッチは
やわらかく、ふんわりと
あなたの体を
夜のベルベットのようにして
私の心にふれて
いつものように
アンダンテ、アンダンテ
さあゆっくりと一緒に来て
私はあなたの音楽
私はあなたの歌
何度も何度も奏でて
そして強くしてね、私を
私を歌わせて
私の音をひびかせて
アンダンテ、アンダンテ
私の上をそっと歩いて
アンダンテ、アンダンテ
おねがい、がっかりさせないで
光がきらめいている
あなたの瞳の中に
まるで無数の
蝶々だわ
お願い、話さないで
奏でていて
アンダンテ、アンダンテ
私を昇天させて
私はあなたの音楽…