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『マンマ・ミーア！ヒア・ウィー・ゴー』の観所の一つは「どうやって『ドナ＆ザ・ダイナモス』ができたか」と言うことだ。ミュージカル『マンマ・ミーア！』と前作『マンマ・ミーア！ザ・ムービー』によると、本来『ドナ＆ザ・ダイナモス』はギリシャ本土の場末のスナックのようなところで歌っていたという設定になっているが、本作ではその辺りが「ぼやかされて」いたと思ったファンも多いだろう。『ドナ＆ザ・ダイナモス』は言わずもがな、ドナと親友のターニャ、ロージーが結成したバンドだ。

そのターニャ役にはジェシカ・キーナン・ウィンが起用された。ジェシカ・キーナン・ウィンはアメリカ、ロサンゼルス生まれ32歳。キャリアのほとんどをブロードウェイで過ごした。リリー・ジェームズもそうだが、ジェシカの歌唱力が優れていたのは、ブロードウェイ仕込みだったようである。『マンマ・ミーア！ヒア・ウィー・ゴー』にはイギリス出身の俳優が多いだけに、ブロードウェイ仕込みのジェシカの存在は大きく目立っていた。何しろ、この頃から『大金持ち目当て』の女性を演じたわけだからですからね。

『ドナ＆ザ・ダイナモス』のもう一人のバンドガールのロージーはアレクサ・デイビーズが演じた。アレクサ・デイビーズはイギリス出身の23歳。映画『僕と世界の方程式』などに出演している。しかしハリウッドが洋画中心の日本ではアレクサのその他の作品はまずお目にかかった人はいないようだ。リリー・ジェームズ29歳、ジェシカ・キーナン・ウィン32歳、そしてアレクサ・デイビー23歳と年齢がバラバラの『ドナ＆ザ・ダイナモス』。アレクサに関して言えば、まだ出たての女優で、これからがまさに本領発揮と言ったところだろうか？

『マンマ・ミーア！ヒア・ウィー・ゴー』。『ドナ＆ザ・ダイナモス』を追って観るのも面白いと思う。やがて、ドナはソフィを生み、ホテルを経営することになる。ターニャは”金持ちころがし”の女性と化していく。そしてロージーは料理の専門家となっていく。

あっという間に『マンマ・ミーア！ヒア・ウィー・ゴー』が上映されている映画館は数えるほどになってしまいました。前作が4ヶ月続いたのに、本作はまだ2ヶ月未満。すぐにDVDが発売されるのはわかってはいるものの、もう映画館で『マンマ・ミーア！ヒア・ウィー・ゴー』が観られなくなるのは悲しいことです。観られるうちに是非、観ておきたいですね！！

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